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研究の目的の設定はどのようにするべきか?

研究の目的はわかりやすくシンプルに。

目次

研究の目的とは

これは、研究の目的である。(やっぱりそのまますぎるか…)

例えば前回の研究の背景に対する目的は、

健全な食が学業や仕事に及ぼす影響を明らかにする。

ということになるだろう。

初学者はこの内容では文脈を読み解くことができないと思うので少しかみ砕く必要があると思う。

「健全な食」について分解して説明しよう。

  1. 定義を決める
  2. 定義の決め方
  3. 研究方法

定義を決める

まずは、「健全な食」というもの定義があるかないかで今後の研究方法が変わっている。ここで仮に「ない」とする。繰り返すがこの研究はすべて「完全な創作」である。
「健全な食」というものがないとすると、最初に健全な食を定義しなくては研究がすすまない。

これはどういうことか?

「やっぱり30品目の野菜があってこそ健全な食だよね!」
「豚牛の肉があってこそ健全な食事である」
「タピオカこそ健全な食事」
「カレーこそ至高の健全な食事メニュー」

「健全な食」についてなんとなくアンケートやインタビューをした場合、上記のようにバラバラな結果となり、調査そのものの妥当性がなくなってしまう。

そのため「健全な食」とはいったいどういうものなのかを研究内で決める必要があるのだ。
え?どいうやって決めるかって?

これも色々な決め方がある。

定義の決め方

1.文献の整理

「健全な食」といわれるものが一体どいうものなのかをこれまでの文献を整理して決める方法である。

2.インタビューをする

「健全な食」について詳しい人に「健全な食」とはどういうものかを聞いて分析する方法である。

3.1.と2.を両方

文献の整理とインタビューを両方することである。順序は、1.から2.もしくは、1.と2.を交互に行う。2.から始めてはいけない。

分解して考える

学業や仕事を分解して考えよう

学業や仕事といっても色々なことがある。

成績

やる気

仕事の時間

レポートにかかる時間

学業の何をみたいのか。

仕事の何をみたいのか。

それをはっきりしなくてはいけない。

つまり一般的イメージをするだけではなく、より具体的イメージをする必要があるのだ。

「に及ぼす影響を明らかにする。」を分解して説明しよう。

及ぼす影響というのは抽象的である。

研究の背景に書いてある先行研究のなかで及ぼす影響について抜き出すと

モチベーション

生活満足度

仕事に対する満足度

がそれにあたる。

これまでの研究では、「健全な食」がモチベーション、生活満足度、仕事に対する満足度が関係することがわかっている。

では、今回は「健全な食」とどのようなことを検証するかということがポイントになる。

比較的自由度が高く設定して良いのだが、なんでもいいというわけではない。

極端だが、「健全な食」を食べている人ほどアイドルが好きであるだろうということを実証したいとする。

しかし、これはおそらく却下される。

理由は「明らかにしてどうするのだ」という問題である。学術的意義であったり、その結果を今後活かすことができるのかということに直面する。

また、関連するデータが取れないというリスクがある。取れないということも一つの立派な成果だが、あくまで学術的意義が認められてこその成果である。

そうはいっても、あなたがこれを明らかにする意義を説明して指導教官を唸らせることができればOKだ。

というわけで、これまで研究の目的について説明した。

健全な食が学業や仕事に及ぼす影響を明らかにする。

というたったの一文にここまでのことが込められているのだ。

次回は、「研究の方法」について紹介する。

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