原著論文を狙おう
今回は、論文の種類について紹介しようと思う。
一言に論文といっても種類がある!?
論文に馴染みのない方は、論文は論文だろうと思われるだろう。
しかし、論文には色々な種類があり、それぞれに意味がある。
では、大学教員を目指す方はどの論文を書けばいいのだろうか?
答えは原著論文である。
論文の種類と内容を確認しながらなぜ原著論文なのかを説明したいと思う。
論文の種類
- 総説
- 短報
- 資料
- 研究ノート
- 原著論文
分野によって他にもあるかもしれないが、だいたいこんなところだろうか。
総説
これは、専門分野全体の研究動向を整理したものといえる。
そのため、一般的にはその業界で有名な教授が書くことが多い。
近年の研究動向を押さえるためにはこの総説を読むととても勉強になる。
修士課程の方が書くということはほぼないだろう。
短報
文字通り短い報告である。主に理系に多いだろうか。
論文としてまとめるには時間がかかってしまうが、いち早く世界に発表する必要がある場合などが想定される。
競合が激しい研究領域では少しでも早い成果発表が望まれるため、取りえず成果を!という場合は短報がいいだろう。
資料
言葉が曖昧で何を指し示しているかわかりにくい。
これは学会によっても取り決めが大きくことなる種別になる。
学会によっては資料という位置づけはないところもある。
総説、短報、研究ノート、原著論文意外ということになる(結局わかりにくくてすいません)
研究ノート
原著論文未満の成果だが、ある程度まとまった成果であるもの。
・・・とても曖昧な言い回しになってしまった。
論文を読んでいると、
「このレベルで研究ノート!?」
という論文に出会うことがままある。
内容が悪い、内容が素晴らしいという両方の意味だ。
問題は内容が素晴らしい場合だ。
その場合、どんなに内容が素晴らしいとしても評価としては「研究ノート」になってします。
とっても勿体ないことだ。
そのため、いきなり研究ノートでエントリーすることはおすすめできない。
原著論文
一番の選択肢するべき原著論文のお出ましである。
原著論文は、どこを見渡しても、あなたしか成果をだしていない研究結果を記述した論文である。
当然査読も厳しいものになる。(かとって研究ノートが楽なわけではないので、やはり原著がおすすめだ)
だからこそ論文としての評価と信頼が高いのである。
論文は僕たちの名刺代わりだ。
もし著名な学会誌にのっていれば学会で声をかけられることもあるだろう。
なんといっても原著論文として掲載されれば、大学教員に一歩近づくことになる。
次回はいよいよ修士論文の審査会についてである。