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受かる教育・研究業績書の書き方

すべての項目を埋めることができるキャリア形成をしよう

前回は、大学教員公募の教育・研究に対する抱負の書き方についてを紹介した。

今回は受かる教育・研究業績書の書き方について紹介する。

まず最初に絶対に伝えなくてはいけないのが、大学によって書き方に差がある項目なので、まずは執筆要領を読み込もう。この記事はいつも以上に参考程度に留めてほしい。

目次

教育・研究業績書に空白はないか?

大学教員の本分は研究であり、専門領域に新たなる知見をもたらすことであるというは間違いないだろう。

しかし、昨今では業務内容が多様化しており、様々な業務が大学教員に求められている。

教育・研究業績書は多様な業務内容をこなせるか、適正があるかについてみることができる書類だ。

そのため、空白があるということは多様な業務に対応できないとみなされる可能性がある。

教育方法の実践例は何が望ましい?

明確な答えはないがこれだけはダメというのがある。

一方的な講義である。もし、あなたがこの講義方式しか教育に携わっていないとしたら職を得るのは難しいだろう。

何でもいいのだが、例えば、「リアクションペーパーを授業の改善に使用する」とか「オンラインとのハイブリッド」などがあるだろう。

リアクションペーパーに関しては、単にリアクションペーパーを取るだけでは弱く、学生から疑問点を次回の授業時にフィードバックすることや次年度にどのように改善したかを記載する必要がある。

オンラインとのハイブリッドはコロナの規制が解除されてきたとはいえ、ニーズが高い。例えば高齢の親族との同居や学生の基礎疾患、感染症による出校の禁止などのケースにおいて、ハイブリッドで授業をすれば、学生の学びをとめずに継続することになる。

教育方法の実践例はたくさんあるので、是非自分と相性がいいものを取り入れてみよう。

作成した教科書・教材

とにかく色々なコネクションを総動員して教科書作成に参加させてもらおう。何も業界最王手の教科書を執筆している必要はない。大学も若手にそんなことは求めていない。

出版社の方に聞いたところ、若手の人は自分で出版社に連絡して、執筆したい旨を売り込んでくることがあるらしい。私が若手のころはそんな発想はなかったが、これは「アリ」だと思う。

現に、大手の出版社以外は執筆者を探すことに難航している(らしい)

私のところにも著名な先生断られ、照会された中堅の先生に断られ、さらにいくつか断られ、巡り巡って執筆依頼がくる。このような困っている出版社にあなたから電話があったら神様からのプレゼントと思うに違いない。

無名という理由で断られそうになっても、引き下がってはいけない。あなたより有名な先生を巻き込むのもいいだろう。きっと、有名な先生は断りたいのは山々だろうが、かわいいあなたの頼みは断れないはずである。

だから、(というわけでもないが)色々な先生とは誠意と敬意をもって普段からお付き合いしよう。

その他、副教材でも可である。初学者向けの正式なテキストを書いた経験についてみられるところである。

教育上の能力に関する大学の評価

授業アンケートが該当するだろう。

だから絶対授業アンケートを取るようにしよう。

講義人数が増えれば増えるほど、アンケート内容が芳しくない傾向があることはみんなわかっていることである。また、抽象度の高い科目を担当していればそれもまた評価が悪くなりがちだ。

そのため、あなたの授業評価そのものよりも学生からの授業評価をあなた自身がどのように評価して次年度以降改善する予定なのかをという分析をみたい。

近年の授業評価は多項目化しているので、評価が高いところを重点的に書くのもよい。これは超客観的に授業改善をする場ではなく、自分を売り込む場である。もし、「授業がわかりやすい」「将来に役立つ」などのポイントが高ければ重点的にその内容を掘り下げるのも手だろう。

個人的は授業満足度が高い(そんな項目があるか不明だが)だけでは少し胡散臭く感じる。一般的にイージーな科目は授業満足度が高い傾向がある。もしかして手を抜いて安易に単位を出しているのではと穿ってしまう。

その他、大学によっては自己点検、もしくは上司による点検があるだろう。その評価内容を記載するとよい。

その他

これは、業界によるとしか言えない。

例えば、国家試験があるような学問だったらその何か携わっていたとか、

何とか機構に深い関連がある業種ならその何かに携わっていたとか、

省庁系で協力していたとか、

だろうか。

なんでもいいので空白しないようにがんばろう。この項目は同じ大学の先輩に聞くのが確実である。

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