方法は目的にそってきめる。方法が先は×
研究の方法
これは、難しい問題である。
定量的研究
定性的研究
に大別される。
これをもう少し分類すると下記のようになる。
定量的研究
実験
アンケート
既存の統計資料(公官庁が発行しているデータなど)
定性的研究
インタビュー
フィールドワーク
史料研究
研究方法の決め方
だいたいこんな感じだが、厳密にはもっと複雑だ。いろいろな考え方もあるし、専門分野によっても違うのでだいたいこんなものという理解でお願いしたい。
どうやって研究方法を選定するのかは、研究の目的にそって決めるものなので抽象論で語ることが極めて難しい。少し目的が違うだけで研究方法がガラリと変わることはままあることだ。
じゃあ、今回具体的サンプルとした「健全な食」に関する研究はどれが良いかというと定量的研究が相応しいと思う。
なぜ定量的研究が相応しいか?
それは、特殊な事例ではなく一般的な人が対象であり、サンプルがたくさんとれそうだからである。
20-30代でご飯を食べている学生や社会人が日本でどのくらいいるか想像してほしい。
結構な数が存在することが想像できると思う。
じゃあ、定量的といっても様々な分析方法があるのだが、研究計画書の段階でそこまで求められることは少ないだろう。
研究全体の設計図を作ることは研究を予定どおり遂行するために非常に重要なのだが、修士の段階でそれができることは稀であろう。
むしろ、適切な研究全体図を設計するためのトレーニングの要素があるのが修士課程だ。大抵の学生(僕もそうだった)は当初考えていた研究計画どおりには進まない。
修士課程は、おそらく不完全燃焼に終わることの方が多い。でもそれでいいのだ。
修士論文が不完全燃焼ということはまだまだ研究したいことが残っているということだ。続きは博士でやればいい。
逆に研究がスムーズに計画通りということは小さい研究だった可能性が高い。
もしくは、俯瞰的能力や実行力が極めて高いという可能性もあるけど。
一旦、研究計画書に関する説明はここまである。
次回から無事修士課程に入学したと仮定して、先行研究の書き方について説明する。