大学に指定されたとおりに書く。絶対守る。
前回は、公募の出来レースについてを紹介した。
今回は書類審査に必要となる履歴書の書き方について紹介する。
受かる履歴書のポイント
大学の履歴書はシンプルである。学歴、職歴しか書くところがなく本来間違いないようがない。
しかし!
なんと手を抜いた履歴書が多いことか。
- 西暦なのか和暦なのか?
- 所定の書体で書かれているのか?
- 持っている資格はきちんと書かれているのか?
このような基本的なことについて説明する。
西暦なのか和暦なのか?
大学は西暦か和暦で書くのかについて指定する場合が多い。そのため、指定の内容に書く必要がある。にもかかわらず、これを守っていない方が非常に多い。
背景はわかる。おそらく何十か所も公募に応募して一つ一つ精査していないのだろう。そして、何か所も落ちて心身ともに疲弊しているのだろう。
だからといって、手を抜いてよい理由にはならない。
「そんな細かいこと関係ある?」といった声が聞こえてきそうだ。
こちらがこれで判断できることは「注意力」や「関心力」だ。
大学というか、社会人になると細かいところまで要求される。みな、忙しくそれぞれの人がそれぞれの範囲で責任を持って仕事をしているからだ。そんな状況でいちいち「A先生は注意力散漫な傾向があるからダブルチェックしなきゃ」というのは疲れてしまう。
そのため、こんな細かいところが気になるのだ。
もし、西暦・和暦の指定がない場合は、そんなところはこだわらないということだろう。気になれば、大学に問い合わせても良いし、本当に指定がないのであれば、どちらで書いても問題ない。
ただし、問い合わせする場合は、本当に指定されていないかどうか注意事項をきちんと読もう。
こういったところでもあなたの「注意力」は試されている。
所定の書体で書かれているのか?
所定の書体に関しても西暦・和暦問題と同じである。書体が違うからといって読めないわけでない。
何なら似たフォントであれば気付かないことすらある。しかし、我々教員が気付かなくても優秀な事務の方が事前に教えてくれる。フォントの統一なんて1分もあればできることだ。それをしないなんて損だろう。
最近は、ほとんどが電子データで履歴書を送ることになっているし、今後さらに増えるだろう。そうなると普段問題なく読める履歴書でもPDFだと読みにくいという問題もあるかもしれない。
指定されたフォントは守ろう。
持っている資格はきちんと書かれているのか?
資格は、応募者が勝手に判断して「これは書かなくていいかな」と思って書かないことがあるようだ。例えば前例として英検準一級を書いていない人がいたことがある。確かに「英検準一級を持っているから採用!!」ではない。
しかし、同じくらいの能力の方でどちらの人を採用しようと考えたとき少しは判断材料になる。その僅かな差が採用・不採用につながると考えればこれも書いて損はない。
また、全く関係ない資格の場合はどうだろうか?
私の個人的見解で恐縮だが、「あり」だと思う。
例えば日本文化系の公募の履歴書で「危険物取扱者免状」を記載するのもありだと考える。多彩なキャリアを持っている方は面白く、面接の際、話の導入になる。
むしろ、全く関係ないと思われるキャリアが今のキャリア形成に関連しているのであれば絶対書くべきだ。通常のストレートキャリアの方に比べてインパクトを残せることは間違いない。
昔実際にあったことだが面接で「F1を昔目指していまして」という方がいた。そうするとみんながざわつき「なんで!?」となっていた。(あまりにレアすぎる事例なので少しボカシて書いた)
ほかにも有名なレースでいいところまでいったとか、そんな人は記憶に残るものだ。
これも資格の話と同じで、インパクトに残るから採用ではないが、同じ能力の人競ったときに採用される可能性が僅かに高くなるといった話である。
まあ、これは個人的な意見である。「関係ない資格は書くなよ」という教員もいるかもしれないので参考程度に留めてほしい。
次回は教育・研究に対する抱負の書き方について紹介する。