MENU

博士論文内の論文投稿のコツ

良い論文だからといって学会誌に掲載されるわけではない

これはフォーマルな場ではただの言い訳である。言ってはいけない。
しかし、あるのだ…事実として。

初学者にこのあたりの感覚をお伝えするのは難しい。
これまでも僕が読んで「良い論文」が学会誌に掲載されないということは何度もあった。

目次

リジェクトの例

具体的な例としては、

サンプルの数
サンプリングの方法
焦点化のポイント

でリジェクトされていた。
僕からすると、伝えたいテーマと考察が素晴らしいのだから載せてもいいだろ!とおもったのだがダメだった。

論文は、テーマ、研究方法、結果、考察が整って、初めて掲載される。
この一つでも弱いと掲載されにくい。

感覚として考察でリジェクトというのは少ない。
考察だけだけダメなパターンは査読者のあつーいコメントが来ると思われる。
(これは愛のむちであることが多い)

考察だけツッコまれた場合は、がんばって書き直せば掲載される可能性が高い(と思う)

質の高い論文を探すには?

これは簡単。
一番掲載されたい学会誌の受賞論文を読んでみよう。
「その学会」にとっての「良い論文」であることは間違いない。
その論文の書き方を真似るのが一番効率的だ。
でも内容は真似てはいけない。

研究室に尊敬できる先輩がいたらその先輩の論文も参考になる。
受賞論文だと、研究規模の問題で真似するのが難しいかもしれない。
しかし、同じ博士課程の学生である先輩ならマネすることが可能なはずだ。

他にも指導教官に聞くのもいいだろう。
ただし、研究室の文化が根性論や理想論だけだときついかも…。

質の高い論文を書くコツ

質の高い論文は一朝一夕に書けるものではない。
日頃から、質の高い論文を読むことを心掛けよう。
あまり、質の高い論文を書くことにこだわらず、手を動かそう。
どうあがいても頭で考えただけでは、質の高い論文を書くことはできない。

書く、失敗する、書く、失敗することを繰り返すことによって少しずつ質の高い論文に近づくものである。

僕の最初の文章はとてもじゃないが、お見せすることができない。
今では僕の初期文章が、仲の良い友人との鉄板ネタだ。
よくこんな文章で博士論文を書き上げたと我ながら思う。

だから論文の良しあしはあまり気にしないでどんどん書いてみることをお勧めする。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次