テーマは最重要
大学教員を目指すという明確な意思を持ってテーマを決める必要がある。
学問の原理から考えると、研究テーマは興味があることならなんでもいい。
あなたが大学教員になる意思がないのであれば、本当に好きなことを研究したらいいだろう。
役に立たない研究は無いし、素敵なことだと心の底から思う。
しかし、大学教員になりたいなら思いのままにテーマを決めるのは危険だ。
流行を意識する
服や芸能界に流行があるように、研究にも流行がある。
この流行を意識する必要がある。
服と全く同じに考えればよい。
流行に乗りすぎると、流行が過ぎたときに着にくい。
かといって、流行に無頓着すぎるとダサい。
丁度いい落としどころを見つける必要があるはずだ。
研究も流行に乗りすぎると、そのブーム過ぎた時、研究を続けるのが辛い。
かといって、昨今そんな研究誰もしていないという研究はしない方がいい。
流行を知るためには?
では、どうやって流行をみればいいのか。
指導教官に聞いてもいいだろう。
または、学会誌の特集論文をみると傾向がわかると思う。
大学教員のなかには流行を意識するのは邪道。好きなことを極めよという人がいるが、僕は反対する。好きなことは大学教員になって科研費をゲットして行えばいい。
ちょっと嫌な言い方になってしまうが、博士課程修了前の能力と資金ではそれほど好きな研究はできない。
もし、できていたとしたら視野が狭く、小さい研究だ。
博士課程ではできないような大きな野望を持とう。
なお、何度かお伝えしていると思うが、天才はこの限りではない。まあ、あなたが天才だったら人の意見など参考にせず真理に近づいて欲しい。
研究テーマの決め方のさじ加減は難しい
あなたがそのテーマに興味があって
わりとメジャーで
流行りすぎてもなく
廃れてもなく
新規性を示せそうなもの
ということになる。
おお、これは難しいと僕でも思う。
僕の研究テーマの決め方
え?僕はどうやって決めたかって?
僕は、指導教官に決めてもらいました(きっぱり)
大テーマについて1キーワードだけもらい、それについて調べて、指導教官に報告し許可がでたのでそのテーマに決めた。
最初、こともあろうか僕はそのテーマは拒否した。
当時、好きなことを博士論文のテーマにしようとしたからだ。
しかし、僕が提案した計画書は5秒で却下だった。
2週間くらい超集中して書いたから却下されたのは辛かったけど、今なら却下された理由がよくわかる。
たぶん好きなとおりにテーマを決めたら大学教員になれなかっただろう。
それどころか論文を書き上げることもできない。
流行を意識するというのはタブーというところもあるが、超重要なことなので記事にしてみた。
同業者にお叱りを受けるかもしれません(恐ろしや)。
テーマは決めてくれた指導教官に博士課程修了後、テーマを決めてくれたことの感謝を伝えたらこれまで見たことがないくらいドヤつかれました。
最初からテーマ選定の理由を教えてくれればよかったのに、僕が自分で気付くのをまっていたらしい。
なんて忍耐力。
僕なら最初から論文テーマの意図について言っちゃうね。
テーマを拒否するわ、不服そうな顔をするわ、反抗期な僕に忍耐強く付き合ってくれるなんて本当にいい人に会えてラッキーであった。
誰もがそんな人に会えるわけではないと思い、記事にした。