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修士論文の審査会を乗り越えよう

原著論文は秘密兵器

今回は、修士論文の審査会について紹介しようと思う。

目次

緊張するよ、審査会

修士課程では、数回論文の報告会が設けられている。

中間報告は、あくまで中間報告なのですごいツッコミがくることはないだろう。

問題となるのは最終審査会だ。

何が問題かというと「緊張」だろう。

緊張感漂う審査会で多くの教授陣の前で発表しなくてはならない。

色々な教授がいるので様々な質問がでる。

「わかりません」は通用せず

学会発表は、「わかりません」で良かったのだが、最終審査会で「わかりません」は通用しない。

わかりませんということは、深く研究テーマを理解していないと理解されてしまう可能性があるからだ。

審査会の理想的な戦い方は、鋭い質問をしてきそうな教授には事前に研究を理解してもらうことである。

少し姑息だと思う方もいるかもしれない。

しかし、負けられない戦いなのだ。それくらいしてもいいだろう。

中間報告会では居眠りをしていた先生でも最終報告会ではきちんと聞いている。

僕もこれまでずっと寝ていた先生から最終審査会で質問されて本当に困った記憶がある。

自信を持つ

修士論文が書き終わるころにはあなたが設定した研究テーマをあなた以上に知っている人はいない状態になっているはずである。

研究テーマだけは指導教官よりも知識量を凌駕していなければならない。

だからこそ自信をもって最終審査会に臨んで欲しい。

緊張していると場の空気に飲まれる。

堂々としていると立派な発表に聞こえるものだ。

ただし、勢いがありすぎて、研究結果以上のことを述べてはいけない。

パワーポイントはわかりやすく

パワーポイントの作り方は好みがあるので、指導教官の好みを取り入れたものがいいだろう。

ポイントだけ抑えてシンプルにわかりやすく書くのがいいのだが、これがなかなかに難しい。

パワーポイントのわかりやすさで合否が決まるものではないであまりこれに時間をかけるのはやめよう。

大事なのは本文だ。

今こそ原著論文を使うとき

修士論文の質の担保として原著論文は非常に役に立つ。

例えば、聴講している先生から論文批判されてしまった場合、切り返す方法として、

「○○学会誌の査読者とこのようなやりとりをとおして、このような結果としました。その結果、〇〇という問題点はありますが、〇〇学会誌に掲載されました。そのため、今回の研究ではこのように考えております」

というように学会誌に掲載されている旨を匂わす。このとき有名な学会誌であればあるほど効果的である。

もちろん学会誌にのったからすべて正しいし、優良な論文ではないが、学会に認められた論文というのは質の担保としては強力である。

あとは結果を祈ろう

やるべきことをやったらあとは祈るのみ。

修士課程修了は目のまえである。

次回はいよいよ博士課程がスタートする。

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