修士論文の内容は絶対に投稿しよう!
今回は、論文投稿について紹介しようと思う。
修士論文だけではダメなのか?
修士論文を書けば修士号を得ることができる。そして学位も学士から修士となる。
それだけではダメなのか?
残念ながらダメである。
大学教員になるためには多くの論文を書くことが必須となる。
その論文のなかに修士論文は含まれないことが多い。これは、大学の文化によるかもしれないが、一般的に含まれる方が稀であろう。(この辺は現役の教員の方々から情報提供をいただけるとありがたいです)
まとめると、修士論文は学会誌に投稿しなくてはならないといえる。
大学院によっては、修士論文を学会誌に投稿しない風潮があるところがある。
しかし、どんなに投稿する風潮がない大学院でも投稿しなくてはいけない。
紀要に投稿するのはありなのか?
論文を投稿するといっても、著名な学会誌からマイナーな学会誌、また大学が発行する紀要まである。
この中で最も掲載しやすいのが、紀要である。
だからとってすぐに紀要に投稿してはいけない。
なぜか?
大学に応募する際、一般的には有名学会誌の論文の方がポイントが高い。
そのため、まずは有名学会誌に投稿するのがいい。
しかし、ここで注意しなくてはいけない点がある。
有名学会誌のレベルを理解する
闇雲にレベルの高い学会誌に投稿し続けるのは危険だ。
一般的にレベルの高い学会誌は学会からの要求水準が高く、何度も再査読になる可能性がある。
よほど優れた内容だとしても再査読なしで「掲載可」とはならないだろう。
また、何度も再査読の挙句「掲載不可」という事態も考えられる。
何度投稿しても載らないということも多いにあり、結局どこにも掲載されないという事態はさけるべきだ。
論文の本数を意識する
大学へ応募する際は、論文の本数も大切だ。理想としてはすべての論文が著名な学会誌の論文であることが望ましいがそんなことは100%ない。
学会誌のレベルと論文の本数のバランスが重要である。
素晴らしい論文を投稿しようと思わない
投稿する際、より良い論文を書きたくなるものだ。
しかし、良い論文というのはなかなかに難しい。
ひとりで推敲しても難しい。
さっさと論文を投稿して査読してもらう方が有意義だ。
紀要の投稿期限を意識する
学会誌は年に数回応募できることが多い。年間1-4本くらいだろうか。チャンスは多いのだ。
しかし、紀要は1回しかない。
そのため、どの段階で学会誌投稿から紀要投稿へ切り替えるかは戦略を立てる必要がある。
ちなみに2重投稿は気を付けよう。
2重投稿とはA学会誌とB学会誌へ同時に同じ論文を投稿することである。
これは論文投稿のルール違反なので気を付けよう。
バレないだろうと思ってはいけない。
もし、こんなことがバレてしまっては大学に勤めるなんてできないだろう。
そんな不義理な人とは、一緒に働きたくはない。
次回は論文の種類について紹介する。